harimoto's blog

おばあちゃんのその後...

うちのおばあちゃん。
昨日、とうとう中心静脈ポート留置術を受けた。
中心静脈ポート留置術とは、心臓近くの静脈にカテーテルを通し、高カロリーの輸液を投与するために、鎖骨のした辺りの皮下に、注射針用の穴を埋め込む手術。
昨年の秋まで、一人で暮らし、自分のことは自分で何でも出来てたおばあちゃん。
高血圧も高脂血症も糖尿病もなーんにもなく、薬はたまに便秘薬を飲む程度で、生きてきたおばあちゃんが、100才になって突然、ベッドから離れられない生活に。
原因は転倒。
知識では知っていて、本人も転倒だけには気をつけていたが、転んだ。
一緒に住んでいたら転倒は防げたのか⁉
一緒に住んでいたら低栄養にならずにすんだのか⁉と考えてしまう。

今、私は予防や未病への取り組みに力を入れている。
それは、健康寿命の増進と医療費削減のためだ。
祖母は、まさにお手本のような生活を送ってきた。
だからなのか、なんの病気もなかった。
でも、今はベッドの上で、中心静脈ポート留置術を受けた。
大病を患いベッドに寝ている方となんら変わらない。
違いは、今までの100年間、医療費はほとんど使わず、ちょっとだけ社会に貢献してきたのかもしれない。
頭はしっかりしていて、いつも⚪⚪は、元気か⁉お金は足りてるか⁉延命治療は嫌やで!を繰り返すおばあちゃん。
あと、何年生きられるのだろう。

予防未病への取り組みを推奨していて虚しくなるときがある。
HbA1cやコレステロールがメチャクチャ高いのに、一生懸命仕事してるんやから、美味しいもん食べて好きなことして、死ねるなら本望や❗という経営者の言葉。
私の父もそうだった。
父は、そう言って、バリバリ仕事をし、メチャクチャお酒をのみ、肝臓がんで入院して、25日目に亡くなった。
呆気なかった。
それから10年。父の死に方は、ラッキーだったと思う。苦しまず、家族も介護で疲れることもなく、逝ってしまったのだから。
ただ、覚悟なく最愛の父を亡くした母も私も弟も、まだ悲しみから抜け出せないでいる。父は天国で、このことをどう思っているのだろう。
むちゃくちゃだった父。
頑張ってきた祖母。
今私は、生きること死ぬことを真剣に考えている。
2016/03/15(火) 15:10