harimoto's blog

2010年3月

仕事の哲学!

今日は、私がいつも「腹に落ちる」「心に響く」 と感じるメッセージを下さる株式会社リンクアンドモチベーションの小笹社長の仕事の哲学を紹介したいと思います。

 

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  配属はポーカーのカードである
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かのP・F・ドラッカー氏曰く、
「若い頃の仕事内容はくじ引き同然である」
「自分が望む仕事を得るには長い歳月が必要である」

私はこの考え方に共感します。
「くじ引き」の部分を「ポーカーのカード」と言い換えているわけですが、
どちらも「偶然」を表現していることに変わりありません。
ただ、一回きりの「くじ引き」ではなく「ポーカー」に喩えたのには、
それなりの理由があります。
それは、これからの時代は、働く人にとって長い時間軸の中で
主体的なキャリア形成が必要だと考えるからです。

入社1ヵ月後ぐらいの新入社員に会うと必ず次のような質問をされます。
「どうして私は○○部門の配属になったのでしょうか?」
配属の理由や背景を知りたい彼らの気持ちは分るのですが、
私は敢えて突き放すように、
「さあ、それは偶然だよ」と応えることにしています。

なぜなら、こういう類の質問の背景には「誰かが答えを知っている」
という甘えや誤解があるからです。
ポーカーの5枚のカードをディーラーから配られた時に
「なぜ自分にこの5枚が配られたのか?」と聞く人はいないでしょう。

最初に配られた5枚のカードが、
ラッキーな人もいればアンラッキーな人もいるでしょう。
しかし、その後にどれかのカードを何枚か捨てて、
ディーラーから新たなカードを受け取る。
つまり自己責任と自己選択の繰り返しの中で、徐々に「役」を作って行く。
配属つまり初期設定は偶然ではあるものの、
その後は自己選択の繰り返しで「役」を作って行くのが、
キャリア形成だと思うのです。

偶然を受け入れて、配属先の仕事に自ら意味を見出していくこと。
そのスタンスを持っている者は、たとえ望まない配属や人事異動であっても、
そのことをチャンスに変えて、自己成長の機会とすることができるのです。
そしてそういう人材こそ、ポーカーのロイヤルストレートフラッシュなど、
最高の役作りを成しえるのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか。

3月、4月は異動、新人配属のシーズンです。与えられた場所、与えられた目の前にある仕事に邁進し、自分の居場所と自分のやるべき仕事を見つけて欲しいと思います。やりがいがある仕事は与えられるものではなく、自分で見つけ出すものだと思います。そして、そのチャンスと可能性は、皆に平等に与えられているものだと思います。

せっかくの仕事!苦しむのではなく、楽しみましょう\(~o~)/

2010/03/25(木) 11:49