hara's blog

2010年6月

CMから学ぶこと

こんにちは!とうとう梅雨の季節になりましたね。

少しうっとうしい日が続きそうですが、皆さん体調には十分注意して下さいね。

 

さて、最近TVのCMで気になるものが2つあります。1つはカロリーメイトのCM、もうひとつはエスカップのCMです。

なぜか・・・それは仕事に対して皆に伝えたい内容でもあり、自分の心にも響くものがあるからです。

その2本のCMはちょっと、おもしろおかしく演出はしているのですが、非常にメッセージ性の強いCMです。ご存知の方も多いと思いますが、それぞれのCMを紹介しますね。

【カロリーメイト】

ある新入社員は毎日雑用に大忙し、会議の準備中に急に会議の場所が変わり、あたふた。会議用のお弁当が少ないと、時間までに大急ぎで買いに走る・・・・ふっと『何やってるんだろう・・・』と虚し気持ちが溢れてくる。

その時!!謎のイエローマンがその新入社員に向かって一言!『小さい仕事だからって、クサるなよ。小さい仕事ができないヤツに、大きな仕事は頼まないぜ』

 

【エスカップ~前向キング~】

プレゼンの準備に必死になっていた3人の社員。しかし、急遽、上司にやり直しを命じられる。みんな『やりなおしか~』と落胆を隠し切れずにいた。その時、前向キングが現れこう言う。

『やり直すんじゃない、やり直せるんだ!』

 

どうですか?まず、カロリーメイトのCMはまさしく、今年入社した新入社員に対して、私からも強く伝えたいメッセージです。

今は同じことの繰り返しばかり、入社前との理想と現実のギャップを肌で感じ、「こんなことがやりたかったんじゃない!」なんて思いだす時期だと思います。

しかし、、このCMのように小さい仕事、同じ仕事を「こんな仕事やっても仕方がない」と思うのではなく、その小さな仕事の積み重ねが未来の自分の武器になることを信じて欲しいと思います。また、小さな仕事を確実にこなせるようになってこそ、大きな仕事がおのずと、その人に舞い込んでくるのだと思います。

また、中堅社員の人でもふっとした瞬間に「あれ?ヒマ?」って思う人はいませんか?「仕事は忙しそうにしている人にふれ」と言われるほどです。ヒマだと感じる人はちょっと自分の仕事を見直してみてはどうでしょう?

では、エスカップのCMです。このCMは気持ちの持ち方をちょっと変えてみては?というメッセージだと思います。これは前向きな発想とういことですが、仕事をしている以上、急に予定が変わったり、困難な状況に直面することは日常茶飯事です。自分の気持ちひとつで、その状況はチャンスに変わるのです。普段、仕事をしていて「前向キング」は現れません。この気持ちにできるのは、誰でもない自分なのです。

単なるCMと思って見ていても、胸には響きませんよね。こういうちょっとしたことをきっかけに皆さんも自分の仕事スタイルを見直してみてはいかがですか?

そして、共鳴共感したことを部下や同僚に伝えてみてはどうでしょう?それを聞いた人もたかがCMとは思わず、真剣にその内容を自分の胸に落とし込んでください。

 

 

2010/06/14(月) 16:54

高齢化社会を実感

こんにちは。とうとう6月突入ですね。時間が経つのはほんと早いものです・・・。

 

今日はある経験した出来事からひとつ。

前の日曜日、あまり見かけないスーツと帽子をばっちり着込んだおじいちゃんが私の家の前に立っていたんです。「どうしたんかな~」と思いながらも家の中へ。

私が出先から帰って来たのが20時半ごろ、そこから家で片付けなどをしていましたがどうにもこうにも気になって、もう一度窓の外をのぞいてみたら、まだ立っています。すでに最初に見かけてから30分以上が経っていました。

ある方向を向いていたので表情を読み取ることはできませんでしたが、これはどうもおかしいと思い、家族と一緒におじいちゃんのもとへいきました。

「大丈夫ですか?」と声をかけると、おじいちゃんは耳が遠いらしく「へっ」という表情。

耳元まで近づいてもう一度「大丈夫ですか?」と大声で聞くと、「ああ、大丈夫・・・」

う~ん大丈夫じゃないよね・・と思ったのでさらに突っ込んで聞いてみました。

「お家はどこですか?」 「どこってペガサスのなんや・・・」

「どうやって帰るの?」 「そうやな・・・どうやってって・・・帰らなあかんな」

「タクシー呼びましょうか?」 「いやタクシーはあかんわ、お金かかるもん」

「ここまではどうやって来はったん?」「どうやってってきかれても困るな・・」

ここまで話をしてこれは・・・・と思い、家族に声をかけ警察へ連絡をしてもらいました。

警察が来るまでの間、いろいろ話をした結果、おそらくペガサス 馬場記念病院の老人施設に入居されていて、その日はお墓参りをするために外出してきた様子。

馬場記念病院は私の家からかなり距離があり、本当にどうやってここまできたんやろう???と思うくらいの距離だったのです。はっきり、場所や入居先がわかれば車で送ろうかとも思いましたが、どうも要領を得なかったので、やむを得ず警察に連絡をしたのですが・・・

警察に連絡をしてから15分あまり、ようやくパトカーが到着し、おじいちゃんも安心した様子で微笑み「警察呼んでくれたんか、ありがと、ありがと」といっておまわりさんと一緒にパトカーに乗っていきました。

その日の夜はかなり冷え込んでいました。知らない場所にそれも遅い時間にひとりたたずみ、本当に不安だったと思います。

どうやら私の家の周りの人も気付いていたようで、おじいちゃんと話している時に、いけますか?と来られましたが、どう対応していいかわからなかったようです。

高齢化社会が進む日本でこういったケースは少なくないのかもしれません。しかし、それを支える若い世代(近所の人も30代ぐらいだと思います。)がどう対応すればいいかわからないという現状を目の当たりにしたのと同時に、このおじいちゃんのように帰れず、そのままさらに迷い込んだり、もしかしたら事故に会っていたり・・・本当にこういうことが起きているんだということを、肌で感じた出来事でした。

おじいちゃんの手帳には家族の写真と思しき、戦中の古びた写真が挟まれていました。

おじいちゃんに「それご家族ですか?」と聞くとおじいちゃんは「まあ・・あははは・・」と照れながら手帳をそそくさと胸ポケットにしまいました。

そのおじいちゃんのはにかんだ顔・・・なんとも切なく、煮え切らない気持ちになりました。

2010/06/04(金) 13:04