伝え方とその心得
こんにちは!
ようやく初夏らしい天気・気温になってきましたね。
さて、今日は今最も気になっている人の話です。
皆さんも最近テレビでよく見かける人も多いと思いますが、元NHKの記者でNHK「週刊こどもニュース」の「お父さん」役で一躍有名になり、その説明のわかりやすさで、最近ひっぱりだこの池上彰さんです。
池上さんは本当に難しい世界情勢や政治の話を非常にわかりやすく且つ、納得のいくように話をしてくれるので、私もいつもテレビの前で釘付けになっています。
「あんな風に説明できたらな~」と思いなんとなく、池上さんのことをリサーチしてみたら、本当にこの人の説明はすごい!と思い知らされたのです。
池上さんの「説明」の3大特徴は「直接話法」の多用、と「擬人化」そして「受講生に質問させる技」だそうです。
その一例を日経アソシアというHPのブログ記事からご紹介します。
これは、北朝鮮が世界中から「やめろ!」と言われながらも、なぜ「核開発」を続けられるのか?についての池上さんの説明の一部です。
池上 私の生まれた、今から60年前、朝鮮戦争という戦争がありました。古いですねえ。その時北朝鮮は韓国を一気に攻め落とせる、と思いました。しかし、その後、アメリカが韓国に味方して、北の方に押し戻されたんですね。それ以来38度線という所で、北と南が別れている訳なんです。
受講生・宮崎美子 ああ、南北会談でニュースに出る板門店の所ですね。
池上 その通り!さすが、クイズ女王!あれもう60年も前からなんですね(受講生の「知っていること」を刺激し授業に巻き込むために、質問したくなる話を用意する)。
「アメリカは強いなあ。もし今度アメリカと戦争ということになったらアメリカにやられてしまうかもしれないなあ」(直接話法)、北朝鮮はこんな風に心配したんですね(国が「心配する」と、国を擬人化)。
アメリカは「北がもう一度韓国に攻め込んできたら大変だ。じゃあ韓国を守ってあげるために核爆弾を韓国国内に置いておこう」(直接話法)と考えました。 すると北朝鮮は「韓国にある核兵器が怖くてしかたがないよー」と不安を感じたんですね(擬人化)。そこで「よし、うちだって、自分のところで核兵器を開発すればいいんだ!」と決心することになったんです。
どうですか?文章であるにも関わらず、非常にわかりやすい上に、「へえ~」とついついこの話にのめり込んでしまいますよね。さらに池上さんの話し方や声のトーン、視線や身振り手振りもすべて「わかりやすい説明」という要因になります。
池上さんはある取材で「説明するときに注意している点は」という質問にこう答えていました。
『どうしてこんなこともわからないの?って絶対に思わないようにしている』というのです。
自分はわかっているから、理解しない相手にいらいらしてきつい口調になっている人・・・・皆さんもよく見かけませんか?
教える側はわかっているので、どうしてもわかっている教え方になってしまうのだと思います。
私もできるだけそうならないように心掛けながら、伝える相手によって、話し方を変えています。
しかし、小難しい話ではなく誰もが「へぇ~」と納得してくれる話し方ではないと思いますので、池上さんを参考にし、これからも「伝える練習」を怠らないようにしようと思いました。