ikegawa's blog

セルフメディケーション

ここ数年、セルフメディケーションという言葉をたくさん耳にします。

ご存知の方がほとんどだと思うのですが、
「少々のケガや病気は、病院に行くのではなく、自分でどうにか対処してください」
といった政策ですね。

保険を使わず、個々の費用で賄えることは賄ってくださいという
国の財布にやさしい政策です。


これ、他人ごとではありません。
自分の身は自分で守らないといけません。

本当にちょっとしたことはご自身でどうにかなるかもしれません。
大きなことは、きっちり病院で診てもらいましょう。

では、微妙な案件はどうしましょう。


そうです、薬剤師に聞いてください。



今やコンビニより出店数の多い薬局。
そこに従事している薬の専門家である薬剤師を利用しましょう。
相談料無料。
プライスレス!

相談の上で、
いつものよく利用するお店でセルフメディケーションするもよし、
病院に行くことにするのもよし、
薬剤師のアドバイスを利用してワンランク上のセルフメディケーションをするもよし。


さてさて、私は何が言いたいと思いますか。
調剤薬局中心で業務している薬剤師にぜひ言いたいことがあるのです。


セルフメディケーションを推進しようとする動きがあり、
薬剤師はそれに貢献するよう位置付けられているにもかかわらず、
あまり関われていない方にもっと積極的に関わってもらいたいのです。

「どうせ、薬局で説明しても、情報だけきくだけで、
いつもの店でいつもの商品買うんでしょ」とか考えている薬剤師、いませんか?

「調剤中心で手いっぱい」とか、
「そんなの関わらないでも食べていけるから、しない」とか、そんな薬剤師いませんか?


情報仕入れられるだけ?
ぜんぜんOKでしょ!!

調剤で手いっぱい?
打開策はあるはずですよね?


ここからは薬局・薬剤師が信頼される情報窓口であるという視点で
書きますので、そうでない店舗・薬剤師はここから先の話は論外です。

セルフメディケーションといっても、さまざまです。
専門性の低いものから高いものまで多岐に分かれています。

われわれ薬局・薬剤師は、普段は、専門性の低い
セルフメディケーションをされている方でも、
必要に応じて、アドバイスをしたり、高度なセルフメディケーション
の取り組みに誘導する役割があるはずです。


今までしたことのない分野の勉強や対応など、
必要なことはたくさんありますが、やらねばならぬこと。


セルフメディケーションで貢献できない薬局・薬剤師はこの先どんな目で見られることか。

業界を巻き込んで迷惑をかけることになるでしょう。


医食同源、薬食同源。


薬剤治療は食事・運動・生活習慣の改善があってこそ。
本質を間違わないように、つとめたいものですね。


薬学生、がんばれ!

現役薬剤師、もっとがんばれ!!







2015/01/11(日) 23:26