薬価(薬の値段)の決め方。
またも調べ物ですが、お付き合いください。
日本においては、処方用の医薬品には公定価格(薬価)がつけられています。
その中で興味深いものがあったので、調べました。
ここの所、C型肝炎治療薬が相次いで発売されています。
ソバルディ錠、1錠で61799円!
ハーボニー錠、1錠で80171.3円!
あまりにも高いので、ちょっとしたニュースにもなりました。
さらにもうひとつ、ヴォトリエント錠が発売!
その薬価なんと、1錠で26801.2円!!!
あれ...?安い。
いや、全然安くないんですけど、どうしても見劣り(リーズナブルと言うべきか)してしまいますね。
どれも効果の高い治療薬ですが、何故こうなってしまったのか、検証してみましょうか。
ちょうど厚生労働省の作成した説明がありましたので、参照させてもらいます。
簡単に言うと、
①同じような効果の薬と同じような値段にする(1日薬価もしくは1クール薬価)
②効果が良い、医療の質の向上になる要素があるなら加算する
③外国の価格とも比較して調整をかける
④全く新規の薬なら、製造費や研究費、利益などを加味して考える
といったところでしょうか。
細かいルールを挙げるときりがありませんが、これくらいの認識で良いでしょう。
意味合いとしては、今までの同効薬とほぼ同じ薬価で治療が受けられるように、
ただ、優れたものには薬の価値(=薬価)としてプラスの評価が認められる。
おお、そうやって見ると素晴らしい計算方法に見えますね!
でも、ハーボニー錠の計算はおかしい!と声があがったのも事実です。
あまり長くなってもしんどいでしょうから、次回は今まで薬価が決まった薬の計算方法を見てみます。
2015/12/08(火) 14:02