suwada's blog

消えていった薬たち① メルビン・グリコラン

ふと思い起こすと、9年ほど働いているだけですが、処方される薬も少しずつ変わってきています。

沢山の新薬が発売されたのとは逆に、諸般の事情によって(常套句でしょうか)、販売されなくなった薬というのもまたありました。

このままでは忘れ去ってしまいそうなので、こんな薬があったんだよと語れるように文章にして残しておきましょう。





2017/02/07(火) 22:38

パピプペボ

ブログ、久々です。忘れ去ってしまっていたので反省しております。
また日々の思う所を書き連ねていきますね。


さて、タイトルですが正しく読めましたか?
PAPIPUPEBO、ですよ?PC等の環境次第のところもありますが、
雰囲気でポと読んでいた、小さくて濁点と半濁点の区別が付きにくいなどがあるのではないでしょうか。


最近は、一般名処方も増えてきまして、今まであまり触れることのなかった薬の成分名を
読み上げる事が増えています。


また、数年前にカイセイ薬局はレセコン(処方の入力・計算等のソフト)を入れ替えました。
薬を検索するのに、前の物では濁点、半濁点を抜いた文字列を使っていたのに対し、
今の物では濁点、半濁点込みの文字列を使うようになりました。

例:「ヘンス」→ベンズブロマロン錠  から  「ベンズ」→ベンズブロマロン錠
といった具合です。


こんなことが重なり、ここ何年かで気付いた私の勘違いの事例を紹介します。

お読みの皆さんは、そんなことわかっていたよ!かもしれませんけれど...
2016/11/15(火) 10:00

薬価(薬の値段)の決め方。

またも調べ物ですが、お付き合いください。

日本においては、処方用の医薬品には公定価格(薬価)がつけられています。
その中で興味深いものがあったので、調べました。

ここの所、C型肝炎治療薬が相次いで発売されています。
ソバルディ錠、1錠で61799円!
ハーボニー錠、1錠で80171.3円!
あまりにも高いので、ちょっとしたニュースにもなりました。
さらにもうひとつ、ヴォトリエント錠が発売!
その薬価なんと、1錠で26801.2円!!!

あれ...?安い。
いや、全然安くないんですけど、どうしても見劣り(リーズナブルと言うべきか)してしまいますね。
どれも効果の高い治療薬ですが、何故こうなってしまったのか、検証してみましょうか。


http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000043212.pdf

ちょうど厚生労働省の作成した説明がありましたので、参照させてもらいます。

簡単に言うと、
①同じような効果の薬と同じような値段にする(1日薬価もしくは1クール薬価)
②効果が良い、医療の質の向上になる要素があるなら加算する
③外国の価格とも比較して調整をかける
④全く新規の薬なら、製造費や研究費、利益などを加味して考える

といったところでしょうか。
細かいルールを挙げるときりがありませんが、これくらいの認識で良いでしょう。


意味合いとしては、今までの同効薬とほぼ同じ薬価で治療が受けられるように、
ただ、優れたものには薬の価値(=薬価)としてプラスの評価が認められる。

おお、そうやって見ると素晴らしい計算方法に見えますね!
でも、ハーボニー錠の計算はおかしい!と声があがったのも事実です。
あまり長くなってもしんどいでしょうから、次回は今まで薬価が決まった薬の計算方法を見てみます。

2015/12/08(火) 14:02

気になったので調べてみました① ジェネリック医薬品の色合い

需要は無くとも、個人的に気になったことのメモとして使わせてもらいます。


 医薬品には「併売」というものがあります。
同じ商品(医薬品)を違うメーカーが違う名前で販売することがたまにあり、その事を指します。

 私が一番に思いつくのが降圧剤のアムロジン(第一三共製薬)とノルバスク(ファイザー製薬)。
同じアムロジピンベシル酸塩という成分を使った薬です。
アムロジンノルバスク5.jpg


 もう一つ、ジェネリック医薬品の見た目についてです。
ジェネリック薬をどのような見た目にするかはメーカーの自由です。
患者さんにとって薬が変わっても間違えないように、と台紙を似せてあるものが多いように感じます。
薬剤師からすると見間違えそうで怖いんですけどね・・・

 さて、アムロジンとノルバスクにはジェネリック医薬品が発売されています。
アムロジピン錠5mg「××」として、なんと34種類!たくさんのメーカーから出ていますが、
それらはアムロジンかノルバスク、どちらに似せてあるのでしょうか?

たとえばアムロジピン錠5㎎「イセイ」と「DSEP」では
アムロイセイ.jpgアムロジン寄りとアムロDS.jpgノルバスク寄り
で見た目が全然違います。

さあ、どちら寄りのジェネリックが多いのでしょうか、ちまちまと調べました。


アムロジン似 13銘柄
ノルバスク似 20銘柄
どちらでもない 1銘柄

09年度売上高で、ノルバスクが1091億円、アムロジンは520億円だそうです。
売上高と銘柄数が逆転していたら、何か考察の余地はありますが、順当な結果でしょう。

ちなみに、どちらでもない、のアムロジピン錠5mg「あすか」はこんな見た目でした。
どういうイメージで作ったんだろう・・・
2015/11/22(日) 22:58

ブログ はじめました!

はじめまして!
教育ブロックの諏訪田と申します。

まずは、軽く自己紹介をさせていただきますね。
神戸生まれ神戸育ち、現住所も神戸という、生粋の神戸っ子です。
妻、男の子、女の子二人に囲まれて暮らしています。
普段はカイセイ薬局の尼崎市方面をウロウロしています。

私のブログでは、日々の業務の中やニュースなどを見ていて感じた事、
勉強したことのメモなどを備忘録のように記録していきたいと思っています。
勝手に物事を類推して話を飛躍させていく可能性もありますので、
話が変な方向に行っていたらツッコミを入れていただけるとありがたいです。

では、これからよろしくお願いいたします!


2015/10/14(水) 10:20