カイセイ新聞

夏冷え

7月になり、暑さも本格的になってきましたね。冷たい物を飲みすぎたり、冷房を効かせすぎて、寒さや冷えを感じることはありませんか?今回は、夏の冷え症「夏冷え」についてお話しします。

◆夏冷えとは?

夏は汗をかくことで体温調節をしたり、体内の老廃物を排泄しています。しかし、冷房の効いた室内に長時間あるいは毎日いると汗をかく機会が失われ、うまく体温調節ができなくなります。そして、室内外の気温差により、自律神経のバランスが崩れることもあります。自律神経のバランスが崩れると、体が温まりにくくなり、汗をかきにくくなります。その結果、老廃物が体内に溜まり、血流が悪くなるため、体が冷え、内臓の機能も低下してしまいます。これが夏冷えで、だるさや疲れやすさ、夏バテの原因となってしまうこともあります。


◆夏冷え対策

まずは、エアコンの設定温度は28度を目安にし外気温との温度差を縮める。そして、自律神経へのストレスを少なくすること。色々な対処法で解消していきましょう。

  • 肌を保温する...肌は自律神経のセンサーです。エアコンの温度や風向きを変えられない時は、上着や膝掛け、保温性の高い靴下等の服装を使いストレスから守ってあげましょう。それでも寒い場合は腹巻がお薦めです。
    また、暑い場所から帰って冷房で一気に汗を冷やすと、体から熱が奪われ、冷え過ぎてしまうので、まず汗を拭きましょう。
  • 入浴...はシャワーで済ませがちですが、体を芯から温めるために38~40度程度の湯船に浸かりましょう。水圧により全身の血行を促進することができます。
  • 睡眠...<睡眠不足は自律神経のバランスが崩れる原因。寝苦しい夜は冷感タイプの寝具を使うなどして睡眠をしっかり取るようにしましょう。

◆食事で体を温めましょう

生きるために必要不可欠な5大栄養素「糖質・脂質・蛋白質・ビタミン・ミネラル」には、組み合わせて摂ることで体を温める働きもあります。

  • 熱を作るもとになる栄養素...糖質・脂質・蛋白質
  • 熱に変える栄養素...ビタミン・ミネラル

*朝食をしっかり食べましょう
睡眠中は代謝も低下しており、朝食は1日の活動に向けて代謝を高め、体温を上昇させる為にも大切です。


◆女性はなぜ冷え性が多いの?

一般的に、男性は暑がりで女性は冷え性が多いイメージがあります。女性の体が冷えやすい理由として、女性の方が男性に比べて脂肪が多く、筋肉が少ないことが挙げられます。
脂肪の多いおしりなどは常に冷たい様に、脂肪は一度冷えてしまうとなかなか温まりません。一方で男性は筋肉が多い為、熱を発生しやすいという特徴があります。