カイセイ新聞

体を動かしてみませんか

5月になり、レジャーなど外出の機会が増えた方も多いのではないでしょうか。
日頃、運動不足を感じている人も動き出すチャンスです!運動は、健康面のみならず精神面にも良い影響を与え、活力ある毎日を過ごすためには欠かせないと言えます。気軽にできることから、運動を始めてみませんか?

◆現代人は運動不足?

暮らしはどんどん便利になり、健康のために体を動かさなければと思っても時間がないという方も多いのではないでしょうか。日本人男性、特に20代から30代にかけては肥満の傾向が高まっています。過剰なエネルギー摂取と運動不足から内臓脂肪が増加し、これが後に生活習慣病を引き起こす原因となります。若い女性ではスリムな人が増えましたが、体格の割に体脂肪率が高い「かくれ肥満」が問題になっています。


◆運動の主な効果

  • ストレス対策、脳の活性化...運動には「気晴らし効果」があり、イライラしたり落ち込んだ時に体を動かせば、気分が落着き、仕事や勉強に集中しやすくなります。
  • 安眠...運動は脳と体の疲労のアンバランスを解消し、睡眠障害改善の効果も期待できます。
  • 体が温まる...人間の体は、温まることによって筋肉の緊張がとけたり、リラックス時に働く副交感神経が働くと考えられています。入浴に似た効果で、ストレスが軽くなることがあります。
  • 糖や脂質の代謝を良くする...運動を始めると、筋肉に蓄えられている糖がエネルギー源として使われます。また、初めはエネルギー源に糖を使いますが、最後には脂肪が使われる為、軽めの運動を長時間続けることで、脂肪の利用率が高まります。
  • 心臓のポンプ機能が良くなる...ポンプ機能が良くなると、心臓から押し出される血液量が多くなり、心拍数が少なくなります。加えて、筋肉の毛細血管が増え、酸素供給量が増加し、運動が楽にこなせるようになります。
  • がんやロコモ・認知症のリスクも軽減...生活活動(※)と運動の量を増やす事で、がんの発症及びこれらを原因として死亡に至るリスクを下げ、加齢に伴う生活機能低下を防ぐ事ができます。特に、高齢者においては、自立した生活をより長く送る事ができる。
    ※運動以外の体を動かす活動

◆運動する際のポイント

  • 一度にまとめてたくさん運動するよりも、普段からこまめに動く工夫をしましょう。軽い運動でも、継続して長く続けることが大切です。
  • できるだけ色々な筋肉を大きく動かしましょう。使っている筋肉を意識すると、より効果的です。
  • 正しい方法で行うことが大切です。上手である必要はありません。
  • 痛みや疲れが残る時はやりすぎのサイン。過度な運動はかえって体に良くありません。楽しみながら気持ち良く続けることが一番です。
  • 運動をする時間がないという方は、階段を使う、早歩き、電車等で積極的に立つ、お風呂あがりにストレッチする等の「生活活動」を増やせるよう心がけましょう。