カイセイ新聞

唇の乾燥

2月になり、乾燥に気をつけたい時期となりました。
肌の乾燥には、クリームなどでこまめな保湿が大切ですが、唇の乾燥・ひび割れにも要注意です。今回は、唇の乾燥について考えてみましょう。

*唇は肌とは違います

唇は肌ではなく、口の内部と同じ粘膜でできています。その為、肌と同じように"皮脂を分泌して水分不足を補う"ことができません。また、水分をキープする細胞も少ないので、ちょっとしたことですぐ乾燥してしまいます。

◆ついしてしまいがち...唇荒れを招く4つのクセ

  • 口呼吸...口で呼吸をすると、息で自分の唇を乾かしてしまいます。鼻呼吸を意識するだけでも変わります。
  • 舌で唇を舐める...唇が荒れてくるとついやってしまいがちな行為です。その時は唇が潤ったように見えても、唾液が乾いたときに元々あった水分も乾燥してしまう為、さらなる乾燥を招いてしまいます。また、唾液には消化酵素が含まれているので、あまり舐めすぎると炎症を起こしてしまうこともあるようです。
  • ナプキンやティッシュ等でゴシゴシ拭く...汚れをきちんと拭き取ろうと、ゴシゴシ拭いてしまうと、唇の薄い角質層を傷つけて、無理やり皮をはがすことになってしまいます。ゴシゴシと拭くのではなく、軽く押さえたり、気になる場合はお水で洗う方が良いでしょう。
  • 刺激物を摂りすぎる...今の時期、「辛い物を食べて体を温めよう」という方も多いのではないでしょうか。唇の皮膚は薄くてデリケート。刺激の強い食べ物が触れた時に負担がかかることもあります。唐辛子等の香辛料、レモンなど酸性の強いもの、コーヒー等を口にする前に、リップクリーム等で唇を保護するだけで直接的な刺激がだいぶ軽減されます。

◆唇のケアに良いのは?

  • 紫外線を避ける...紫外線によるダメージも唇の乾燥・荒れの原因になります。UV効果のあるリップクリームや美容液を選び、紫外線対策を。
  • ビタミンB2を補う...ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持を助けます。
    食品では、レバー、うなぎ、牛乳、卵、納豆、かぼちゃ等に含まれています。

◆リップクリーム豆知識

  • 唇の乾燥前に使いましょう...リップクリームは唇に潤いを与えて荒れを防ぐことが目的。「薬用」「医薬部外品」と表記されたものは、唇ケアに有効な成分が入っており、唇の荒れを予防するという意味では基本的に同じです。唇が乾いて割れてしまってから塗るのではなく、荒れていない普段から、リップクリームで保湿ケアすることが大切です。
  • 効果的な塗り方...リップクリームを塗る際は、唇のキメに合わせて縦向きに塗っていくのがポイントです。また、リップクリームが冷えている場合は、先端を温めて柔らかくしてから優しく塗ると良いでしょう。
  • 唇が荒れている時...「UVカット」や「メンソールが強い」タイプのものは、すでに荒れてしまった唇には不向きです。低刺激なタイプを選びましょう。