カイセイ新聞

目を大切に

1931年、中央盲人福祉協会が失明予防の運動として提唱した「視力保存デー」が10月10日に定められました。1938年に「目の記念日」として9月18日に改められた後、戦時中一時活動は中止されましたが、1947年に再び10月10日が「目の愛護デー」と定められ、今では厚生労働省が主催となって、毎年目の健康にかかわる活動が進められています。今回は、目の健康について考えてみましょう。

*疲れ目の原因

目は日々の生活の中で知らない内に疲れています。疲れ目がひどくなると、頭痛、首や肩のこり、腰痛などの症状も出てきます。主な疲れ目の原因と対策をご紹介します。

  • パソコン、携帯電話、コンピューターゲーム...目の表面はいつも涙で覆われています。涙は目の乾燥を防ぐと同時に、細菌の侵入などからも守ってくれていますが、パソコン操作などで、じっと画面を見続けるとまばたきの回数が減り、目の表面が乾いて疲れを起こします。目を閉じる、遠くを見るなど、休憩することが一番の対策です。また、操作中に意識的にまばたきをする、コンピューター画面から目を50~60㎝離す、画面の高さを視線よりも下にする、画面をまぶしく感じない程度の光量に調節するのも効果的です。
  • 睡眠不足・ストレス...睡眠不足をはじめ、不規則な生活、過剰な精神的ストレスで体が疲れている時に、目の疲れが現れることがあります。体からのSOSと受け止めてゆっくりと休息し、体力の回復にも努めましょう。
  • 偏食...目の健康に欠かせない栄養素がビタミンB群やAです。これらのビタミンが偏食によって不足すると、目が疲れやすくなります。毎日の食事を見直してみましょう。後にあげる「目に良い食べ物」やレシピ「トマトとナスのチーズ焼き」も参考にしてみて下さいね。

*目の疲労回復運動

  1. 目を閉じて1~2分休む。
  2. 次に、まぶたを閉じたまま、目をゆっくりと動かす。
    • 左を見て(5秒)↓右を見る(5秒)
    • 上を見て(5秒)↓下を見る(5秒)
    • 遠くを見て、だんだん近くを見る(10秒)

*目に良い食べ物とは?

体を健康に保つためには、バランス良い栄養素、睡眠、運動が大切です。体の一部である目にとっても、これは例外ではありません。適度な目の運動、しっかり栄養、十分な睡眠、それが目の健康を守る基本なのです。目に良い栄養素と聞くと、ビタミンやアントシアニンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかしながら、それだけを大量に摂れば良いというわけではありません。目の健康を守るには、組織のもとになるたんぱく質、働きを助けるミネラル、エネルギーになる炭水化物や脂肪もバランス良く摂ることが大切なのです。
うなぎ・納豆・牛乳・レバー・緑黄色野菜・ナッツ類・小魚・果物等が目に良いと言われています。