カイセイ新聞

歯と口の健康週間

昭和3年に「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に実施されていた「虫歯予防デー」も変遷を経て、今では6月4日~10日の1週間は「歯と口の健康週間」と定められています。今回のお話をこの1週間、特に意識してみて下さい。

*虫歯・歯周病の原因! 歯垢(プラーク)とは?

歯を失う原因の約9割は歯周病と虫歯だと言われています。 歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、歯と同じような乳白色をしています。水に溶けにくく粘着性があるため、歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。舌で歯を触った時にザラザラした感触があれば、それは歯垢です。この歯垢を取り除き、虫歯や歯周病などを予防することが歯磨きの目的です。


*「食べたら歯磨き」の習慣をつけましょう!

歯は本来、中性の状態です。しかし飲食後は、細菌が糖分を使って酸を作り出すため、歯の表面が酸性状態になり、歯の成分であるカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出してしまいます。元の中性状態に戻るには40分ほどかかり、その間、ミネラルが溶けやすい状態が続きます。歯のミネラルが溶け出してエナメル質がスカスカになると虫歯になってしまいます。1日3回、「食べたら歯磨き」の習慣をつけて、細菌と歯垢を取り除きましょう!


*歯磨きの基本

歯磨き方法の基本と工夫について見ていきましょう。 1か所を20回以上、歯並びに合わせて磨きましょう。その際に、次の3つのポイントを意識することが大切です。

ポイント①・・・毛先を歯の面にあてる
ハブラシの毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の間に、きちんとあてましょう。
ポイント②・・・軽い力で動かす
ハブラシの毛先が広がらない程度の強さで磨きましょう。
ポイント③・・・小刻みに動かす
ブラシは小刻みに動かし、1~2本ずつ磨きましょう。5~10㎜の幅が目安と言われています。

*歯磨きの工夫

基本を守っていても、ハブラシが届きにくい歯もあります。工夫して丁寧に歯磨きしましょう。

  • 歯と歯茎の境目には・・・歯茎に対して45度の角度に毛先をあて、ハブラシを5㎜幅程度で動かしましょう。
  • でこぼこした歯並びには・・・前歯などの、でこぼこしている歯は1本1本にハブラシを縦にあてて、毛先を上下に細かく動かしましょう。
  • 背の低い歯には・・・奥歯などの背の低い歯に対しては、ハブラシを斜め横から入れて、細かく動かしましょう。