カイセイ新聞

緊張型頭痛

*緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、頭痛全体の7~8割を占め、日本人では成人の約22%がこの頭痛に悩まされていると言われています。中高年の男女に多く、悪い姿勢や精神的ストレス(不安や緊張)が原因である事が多いです。ほぼ毎日痛みが続く「慢性」と月の半分以上ないしは1年に数回痛みがある「反復性」の大きく2つに分けられますが、片頭痛を併発する混在型もあります。


*緊張型頭痛の悪循環対策

肩が凝ってくると頭痛が起こり、そのせいで首をあまり動かさないため、ますます筋肉の血行不良になり首の筋力も弱まります。すると、余計に筋肉が疲労を起こしやすくなり、頭痛を招く事になります。この悪循環を断ち切るためにも、凝りをうまく解消する事が大切です。
3つの対策をご紹介します。

  1. 身体をほぐす

    日常生活では、どうしても前傾姿勢になる機会も多く、頭部や腕を支える筋肉に無理を強いることが続きがちです。そこで、全身のストレッチや首・肩周辺を動かす体操を、気が付いた時に、少しでも良いので取り入れましょう。筋肉へ刺激を入れることで、一時的にでも、筋肉の持続的な負担を軽減させることができます。

  2. 心の緊張をほぐす

    心の緊張により、首・肩周辺の筋肉が硬くなると、緊張型頭痛を起こしやすくなります。気にとめないようにした些細な出来事だとしても、首の筋肉が緊張してしまうことが多々あります。嫌な出来事や精神的な緊張が続いた時は、最高に楽しかった思い出や満足のいく理想的な状態などを思い浮かべてみて下さい。数分でも体の無駄な力が抜ける状態を作りましょう。

  3. ほぐれた状態をキープ

    眠る前に首から肩にかけての筋肉を温めて血流回復とリラックスを図りましょう。濡らしてしぼったタオルを電子レンジで加熱し、頚部に乗せても熱すぎない程度に冷まし、ポカポカ状態のタオルを首・肩にかけます。そのタオルをドライヤーで温めながら、10分ほどポカポカ心地よい温度を保ちます。一箇所だけが熱くなりすぎないようにご注意ください。


*最後に

頭痛は、頭痛外来などの病院で診断され、その頭痛に適した薬で予防・治療が行われます。自己診断で、間違った対処を続けていると、なかなか頭痛には効果が現れません。頭痛が長引く場合には、一度受診をされて頭痛のタイプを知っておかれると良いかと思います。