ロコモティブシンドローム
*ロコモティブシンドロームとは
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、関節、筋肉などの障害から介護が必要となったり、寝たきりになったりする危険性が高い状態になることです。平成19年に、この問題について広く知ってもらおうと日本整形外科学会が名づけ、「ロコモ」の略称で提唱しました。高齢の方で、介護が必要となる原因を調べた統計によると、関節の疾患や転倒・骨折を合わせると、全体の約2割を占めています。また、メタボに次ぐ国民病になると言われています。現在、日本人の体に起きていること、日本社会が直面しているこの問題に多くの人が気づき、前向きに取り組んで欲しいという願いが、ロコモという名前には込められているのです。
*ロコモティブシンドロームの兆候!?
自分のからだの状態をチェックしてみましょう。
ひとつでも当てはまれば、ロコモの可能性あり!
- 2Kg程度(1Lの牛乳パック2個程度)の 買い物をして持ち帰るのが困難である。
- 片脚立ちで靴下が履けない。
- 階段を上るのに手すりが必要である。
- 横断歩道を青信号で渡りきれない。
- 15分くらい続けて歩けない。
- 家の中でつまずいたり滑ったりする。
- 家のやや重い仕事(掃除機の使用や布団の上げ下ろし等)が困難である。
*ロコモティブシンドロームの予防・対策方法!
- まずは姿勢を見直す!
猫背になっていたり、お腹を突き出したような姿勢にならないよう意識するだけでも、体にとっては良いです。 - 偏食やカルシウム不足は気をつける。
ロコモ予防や改善には日々の食生活が大切。特に、偏食やカルシウム不足 には気をつけましょう。骨といえば、カルシウムと思いがちですが、運動 等である程度の負荷をかけることで、骨は強くなっていきます。日々の 体操も心がけましょう。- カルシウム...牛乳等
- ビタミンD(カルシウムの吸収を高める)...魚全般、きくらげ等
- ビタミンK(骨の質を高める)...小松菜、納豆、ニラ等
- こまめに体を動かす。
筋肉や骨は、「体は動かすもの」という指令が伝わると、いくつになって も強くなろうとし、老化予防になるのです。 - ストレッチはゆっくりと!
スポーツの前後には、必ずゆっくりとストレッチを行いましょう。