カイセイ新聞

あなたの呼吸は大丈夫?

*鼻呼吸と口呼吸の違い

私たち人間が呼吸をするのは、鼻か口のどちらかです。もともとは鼻から吸う鼻呼吸が自然な形です。なぜなら、鼻には吸った空気を浄化する機能が備わっているからです。鼻呼吸は空気中のほこりを取り、乾燥した空気を適度な湿度にして、喉や肺にとって刺激の少ない空気にしてくれます。人間以外の動物は鼻呼吸です。口はもともと呼吸をするためにあるわけではないのですが、人間は口でも呼吸ができてしまいます。口呼吸をすると、乾燥した冷たい空気が口から直接体内に取り込まれる事で、口腔内・喉が乾燥し、ホコリや病原菌も直接侵入、粘膜に炎症が起きてしまいます。口呼吸による口腔内の粘膜の炎症は、白血球やリンパ球の異常をもたらして免疫に作用するためアトピーやアレルギー、肌荒れに関係しているという説もあり、実際に口呼吸を止めることで肌トラブル対策に役立つという報告があります。


*鼻呼吸?口呼吸?の見分け方

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*鼻呼吸の訓練方法

  • 1日3回、合計1時間ほど口を閉じてガムを噛む
  • 食事の際、姿勢を正して口を閉じ、一口30回程、両側で噛んで食べる
  • 鼻腔拡張テープなどを鼻につける

おまけ* 息が浅いとストレスが増える?

イライラしている時や不安な時は、いつの間にか呼吸は浅くなっています。浅い息は肺の一部にしか酸素を届ける事ができません。そうなると、体や心に好ましくない影響が出てきます。これは、血管中の酸素が不足してくるためです。最もダメージが大きいのが、酸素を最も必要 とする脳です。普通の筋肉細胞を1とすると、脳の神経細胞はその20倍の酸素摂取が必要です。ストレスを増やさないためにも深い呼吸を心がけましょう。