生活習慣病予防
*生活習慣病とは
生活習慣病とは毎日の生活習慣の積み重ねにより引き起こされる様々な病状の事をいいます。以前は、成人病と呼ばれていましたが、これらの病気の発症に生活習慣が深く関係する事から、『成人病』から『生活習慣病』に改められました。生活習慣病は昨日今日の生活習慣の乱れで起こる病気ではないので、一度発症すると治りにくいという特徴があります。遺伝的な要因もありますが、食生活や運動、喫煙、飲酒、ストレスなども関係しますので、普段の生活習慣を見直し改善する事で、病気を予防し、症状が軽いうちに治す事も可能です。
*急増中!?小児生活習慣病
現在、生活習慣病は大人だけの病気ではなくなってきており、小児生活習慣病と呼ばれ、子どもにも急増しています。原因は、外で遊ばず家の中でテレビゲームをしたり、インスタントや外食、夜遅くまで起きることにあり、運動量が少ないため、摂取カロリーが消費できず肥満や糖尿になりがちです。
- 予防策
- 食習慣と運動習慣を見直す
- 十分な睡眠をとる
- 甘いものをとり過ぎないよう工夫
今回は、3ヶ月にわたって、生活習慣病について説明したいと思います。第一回目は高血圧と動脈硬化についてのお話です。
*高血圧と動脈硬化
血圧とは、心臓が血液を動脈に送り出す時の圧力の事を指し、日々変動していますが、血圧が正常より高い状態が続く事を「高血圧症」といいます。高血圧が続くと動脈が古いゴムホースのように弾力を失い硬くなる「動脈硬化」に繋がります。動脈硬化が起こると狭い血管に一定量の血液を送り出すため、さらに血圧が高くなります。これが「高血圧→動脈硬化→血圧の上昇」という悪循環を作ります。進行中も自覚症状がほぼないため放置しがちですが、そのままだと心臓病などを招く恐れがあるので注意が必要です。
*腹式呼吸で血圧を下げる
腹式呼吸の深呼吸を繰り返す事で、血圧を下げようとする呼吸法があります。肩や胸を動かさないようにして行って下さい。
- 腹に手を当て口から息を吐ききる
- 一旦息を止めた後、鼻から息を吸う
- 6秒間で息を吐き、1秒間息を止めて3秒間で息を吸うというリズムで呼吸を繰り返します。
おまけ ~天気予報でない!?健康予報とは?~
広島県医師会では地元新聞や県民向けホームページ上で、その日の気象条件をもとに心筋梗塞や心不全、脳卒中の発症しやすさを「警戒」「注意」「普通」の三段階で表す「心筋梗塞・脳卒中予報」というユニークな予報を掲載しています。また大阪でも、テルモ健康天気予報にて、気象が片頭痛や関節痛などの健康状態・疾病に与える予報をご覧になれます。
参考URL:http://kenkotenki.jp/ 「テルモ健康天気予報」