カイセイ新聞

不眠症

不眠症で悩んでいる人は日本人の5人に1人の割合だと言われており、特に中年以降になるとその割合は高くなってきます。では、どういった症状が不眠症だと言われているのでしょうか。


☆不眠症とは

不眠症とは睡眠時間の長さではなく、目覚めた時にだるさや眠気があり、日常生活を行っていく上で支障をきたしてしまう程度によって判断されます。睡眠時間が長くても、起きた時にまだ眠かったりだるさがあるようだと不眠だと言えるでしょう。逆に睡眠時間が短くても目覚めが爽快であれば不眠ということにはなりません。つまり、時間ではなく目覚めた時の不快感によって判断されるということになります。


☆原因

不眠の原因には主に次の5つが挙げられます。

  • 身体の不調...咳や喘息、熱やかゆみなど体調を崩していることや身体的不快が原因になって起こる不眠です。最近よく話題にされる、突然呼吸がしばらく止まってしまう睡眠時無呼吸症候群なども挙げられます。これらが原因の不眠症はその病気を治療することが必要となってきます。
  • 環境変化...旅行で時差がある場所で眠れなくなったり、枕が変わって眠れなくなるなど環境変化が原因で起こる不眠です。暑さや騒音、明るさなどの影響で眠れなくなってしまう場合もあります。
  • 不規則な生活習慣や極端な運動不足、太陽に当たらない生活
  • 精神的ストレス...悩みやイライラ、極度の緊張から精神的にストレスがたまるなどの原因で起こる不眠です。人間誰にもストレスは多かれ少なかれありますが、ストレスが過剰になってしまうと不眠症になってしまいます。
  • アルコールやカフェイン...アルコールやカフェイン、タバコが原因となり起こる不眠です。アルコールは眠れなくなった時に飲む場合がありますが、深い睡眠を減らし夜中に目覚める原因になり、睡眠薬代わりの寝酒は次第に摂取量も多くなり悪循環になってしまいます。就寝4時間前のカフェイン摂取、就寝1時間前の喫煙も避けましょう。

☆不眠症の解消

まず、不眠は永久に続くものではないということを認識し、就床時間にこだわり過ぎないようにしましょう。明るさの調整をすることは大切です。音楽や読書、入浴や食事などで工夫をしてみることも良いでしょう。眠りやすいリラックスできる環境をつくるように心がけましょう。
生活面での改善をしても不眠が続くようであれば、医師に相談してみましょう。