カイセイ新聞

シップと肌

朝晩涼しい季節になりました。寒くなると肩こり・腰痛などでシップ等を貼る方も多いのではないでしょうか。シップ等を貼る前に肌のことを知っておくといいのではないのでしょうか。

☆皮膚の働き

  1. 身体の保護
    皮膚は表面から体内に向かって表皮・真皮・皮下組織に分けられます。表皮は、強固な角質層を持ち様々な外的刺激を防いでくれます。シップ等に含まれる消炎鎮痛成分もこの角質層がバリアとなるので、その吸収を促進するメントールが配合されているものもあります。真皮は厚く弾力性があり、脂肪組織のある皮下組織には柔軟性があって、外からの圧力や衝撃を弱め、身体の組織を保護するクッションの役目を果たしています。

  2. 体温の調整
    外界の寒暖の変化から体を守り、体温を一定に保つ作用があります。
    皮膚を覆う毛細血管を収縮・拡張して、体の表面からの放熱を調整し、体熱の約95%は、皮膚から放熱しています。汗も重要な働きをします。

  3. 感覚機能
    皮膚には、ものに触れたときに感じる触覚、押されるような圧の変化を感じる圧覚、熱さや冷たさを感じる温度覚、痛みを感じる痛覚があります。

肩や背中のコリや痛みなどは、指で直接触ることで、体の状態をよりはっきりと知ることができます。外圧を受けたときや熱・腫れがある場合は、冷感タイプの貼付薬や塗布薬などの外用消炎鎮痛薬で患部を冷やしましょう。血行不良からくる慢性の痛みやコリには、温感タイプの外用消炎鎮痛薬で患部を温めましょう。症状に合わせ使用してください。