カイセイ新聞

ジェネリック医薬品

近年、テレビコマーシャルなどで頻繁にとりあげられ、よく耳にするようになった「ジェネリック医薬品」について説明します。

☆ジェネリック医薬品とはどういったお薬?

医療機関で処方されるお薬(医療用医薬品)には、同じ成分・同じ効き目でも、価格の高いお薬と安いお薬があります。
最初に開発・発売されるお薬で、特許期間中、独占的に製造・販売することができる「新薬(先発医薬品)」と特許期間満了後に、厚生労働省の承認のもとに発売されるお薬が「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」です。開発期間が短く、開発コストも大幅に抑えられるため2割~7割の価格に設定されています。

☆なぜジェネリック医薬品は低価格なのか?

新薬の場合、臨床試験などさまざまな試験に500億円もの開発費と10~15年という開発期間がかかるのに対して、ジェネリック医薬品は安定性・新薬との同等性を証明する試験を行い、厚生労働省の承認を得て発売されます。この場合の開発期間は通常3~5年。開発コストが大幅におさえられるため、お薬代が安く設定されています。

☆どうすれば処方してもらえるのか?

国も使用を推奨していることから全国的に普及が進んでいます。全国の病院・診療所・保険薬局で、処方・調剤されているお薬です。

病院近くの調剤薬局でお薬をもらう場合は、処方箋右下のジェネリック医薬品への『変更不可』の欄に医師のサインがなければ、薬剤師とご相談のうえ、ジェネリック医薬品に変更することができます。

全ての薬にジェネリック医薬品があるとは限りませんが、ジェネリック医薬品に変更することで、国の医療費削減にもつながります。ご希望される方は、医師、薬剤師に相談してください。