夏の終わり

まだまだ暑い…。でもいつの間にか少しずつ秋が近づいてきているようです。

「もうアキアカネが飛びゆうね~。」 と次男…。え!!! 赤とんぼじゃなくて秋茜なんておしゃれな言い方どこで覚えたんだろうと心の中で思いながら、ひそかに子供の成長を感じている薬剤師の片岡です。

アキアカネは、涼しい場所に移動しながら生活しているので夏の暑い時期は少し高所の場所に生息しています。そんなアキアカネが川まで降りてきたということはやっぱり少し気温が下がってきている証拠ですね。

さて、今回はなんどかやってる『後発医薬品』、ジェネリックについてお話を。ここ数年の間に一気に浸透したジェネリック医薬品。皆さんの印象は変わりましたか?患者さんの印象も少しずつ変わっており少しでも安くなるのであれば変更してもいいという患者さんもどんどん増加していますし、処方する医師の方も後発医薬品を処方するように取り組んでいる医師が増加しています。患者さんの中には、保険協会から後発品を勧める手紙が届いている方もいらっしゃるのではないでしょうか? このように国を挙げて後発医薬品促進に力を入れています。理由はご存知ですね。超高齢化社会に突入している日本の医療が破綻しないように、医療費の適正化を計り、国の医療を守るためです。

ちなみに一般名処方箋をご存知でしょうか?『医師が出している薬と同じ薬を出しておいて』この言葉は、多くの患者さんから耳にする言葉ですが、一般名処方とは薬の成分名を記載した処方箋であり、先発医薬品でも後発医薬品でも選べるという処方箋になります。しかし、薬が体に合わないなど特に理由がない場合、基本的には後発医薬品を選択するということがルールにはなっています。つまり『医師が出している薬と同じ薬を出す』というのが非常に難しいのが一般名処方になります。なので先発医薬品と後発医薬品についてはご自身で多少は理解しておかないと薬を選ぶことができないのです。

後発医薬品とは厚生労働省の許可を得て販売される同じ有効成分を含む医薬品のことです。後発医薬品は有効成分は同じですが、製法や添加物が違います。もしそれが気になるという方、添加物や製法もまったくおなじ『オーソライズドジェネリック』と言われる優秀なジェネリックも販売されています。ぜひ選択肢の一つにしてみてください。

今年、後発医薬品の普及が進んでいない地域を中心に10拠点を選別して重点的に使用促進を行うことが決まりました。その中に高知県も含まれています。もちろん急に全部変更するのは不安だと思います。全部はイヤだけどこの薬は変更してみても良いな…ともし思うところがあれば薬剤師に相談してみてください。よろしくお願いします。