kimura's blog

薬剤師の真の姿

残暑厳しい日々ですが、皆様どのように過ごされていますか?

今日は、調剤薬局薬剤師の真の姿は何かと感じたことをお話したいと思います。

先日は盆休みの影響で、各医療機関が閉まっている状況が多く見られましたね。
堺店は労災病院が休まずに患者さんを受け入れられていた為、
通常通りの営業をしていました。
そんなある日の閉店間際、私が普段からとても気にしている患者さんからお電話がありました。
「盆休み前に受診した処方箋が手元にあるが、しんどくて薬をもらいに行けなかった。
明日で処方箋の有効期限(処方せんが発行された日を含めて4日以内)を過ぎてしまう。
そちらにいけそうも無いけれど、どうしたらいいのか・・・。」と、とても不安そうな声でした。

「大丈夫ですよ。明日朝までの薬が手元にあるのなら、明日の朝一番にご自宅に伺います。
薬をご用意して、ご自宅にお持ちしますから!今回は私に任せて、安心してください。」

次の朝、約束どおりご自宅へ。そこには娘さんの姿がありました。
とても困惑した表情で、「昨晩から急に目が見えなくなってしまったから来るように
言われてきたけれど、病院に行こうとしないんです。
薬剤師さんから説明してもらえると助かるんですが」とのこと。

了解を得て室内に入ると、背中を丸め椅子にぽつんと座っているご本人がいらっしゃいました。
聞くと、「急に目が見えなくなってとても不安になり、何とか椅子までたどり着いたが、
そこから動けず不安なまま一夜を過ごしたと。どうしたらいいか、分からんようになった。」
と涙を流されました。

とりあえず原因がわからなければ不安が解消できない。
「お盆でもあいている病院があるので、そこに早急に行くように。
薬はこちらできちんと用意しておきます。」
その言葉で、娘さんに連れられ病院に受診してくださりました。

入院せずに済めば娘さんが薬を取りに来られるとのことでしたが、
その日はとうとう来局されず。翌日娘さんがこれらたのでお話を伺うと、
「低血糖でそのまま入院となりました。
薬剤師さんの説明のおかげで病院に行く気になってくれたんです。有難うございました。」

最近は薬を渡した後のことを気にしない薬剤師が多いように感じます。
でも、それは無責任なのではないでしょうか?
以前もしばらく来局されない期間があった時、
堺店の1スタッフと「最近来られませんね」と話していました。
その時も入院していたとのこと。

他の方がこられなかった時も、同じスタッフと「珍しくないですか?入院とか?」と話し、
電話したところ腸閉塞で入院していたと言うことがありました。
次はいつ来られるのか。この薬でよくなってくれるのか?
手術を受けると言っていたが問題ないか?
それを考えるのが真の姿でしょう。

先のスタッフは手術の前に、暑中見舞いという形で応援の葉書を送りました。
しばらくして、家族さんからお電話がありました。
「いつもお世話になっているのに、こんなにも気にしていただいて。
薬局から声援を送っていますからと書いていて下さったので、
入院中も、手術中もずっと持ってお守りにしていました。」
ご本人も替わって電話口に出られ、感謝の言葉と「頑張って体力を戻しますから」
と前向きな言葉を口にされたそうです。
薬を取りに来るついでに「有難う」を言われることはあっても、無事に退院したからと
わざわざお電話を頂けることなど滅多にありません。
それはこちらの本気の想いが、相手に伝わったからだと本当に嬉しく思いました。

このような薬剤師が、これからも胸を張って輝いていられる薬局を維持したいと思いました。
そして、私自身もこの想いをしっかりと胸に抱き、
患者さん一人一人と向き合わなければいけないと、改めて強く思いました。

2011/08/20(土) 21:58