ご無沙汰しております。
今日は気候も良く、高い空に桜の色がとても映えていましたね。
イキイキと空高く、桜が手を広げているように見えました。
本日は、堺店では本年度最後になる店舗見学会がありました。
現場薬剤師として参加してくれたのは、昨年度より毎回協力してくれていた者でしたが、
今回は彼女自身や彼女の周りで多くの変化があり、いつもとは事情が違ったようです。
直前までインフルエンザで休んでいた事もあり、体調も万全ではなかったのでしょう。
出社してすぐ、「長くお休みを頂き申し訳ありませんでした。」と
言った後も笑顔が見られません。
普段なら「今日は何名来られますか?」「どこの大学の学生さんですか?」
「会社説明会は済んでいますか?」「実習は終えてますか?」
「その人数ならプロジェクターですか?共同でコンピュータ画面を見ますか?」など、
彼女から色々質問があり、私はそれに答えながら、
互いに自分たちの行動を頭の中でシュミレーションするのですが、
今朝はそれが一切ありませんでした。
ひたすら自分が休んでいた日の日報を読み、各々の日に来局された患者さんを確認し、
自分の気にかけている患者さんの、その日のやり取りを薬歴で確認することの繰り返し。
学生さんが来られるまでに上がった声は、
私から伝えた「今日は3名来られます。皆さん会社説明会は済んでいます。」
という内容だけです。
予定時刻に学生さんが来られ、いつものように堺店の立地条件と
業務シュミレーションを行いました。今までの経験で対応できたのでしょう。
何の打ち合わせもありませんでしたが、プリンタートラブルもフォローしながら、
そつなく取り組んでいるように感じました。
そして、全てを彼女に任せている『現場薬剤師の声』の時間です。
冒頭、「私は人事関係にはついていませんので、それについてはわかりませんが、
一人の現場薬剤師としてお応えできることなら何でも聞いて下さい。
カイセイ薬局の事にこだわらず、就職活動の不安や悩みでも構いません。
せっかくの機会ですので。」
という彼女の一言から、学生さんとの質疑応答が始まりました。
彼女自身がカイセイ薬局を選んだ理由や、店舗間異動の事など、
学生さんからの質問内容は様々です。
この時期までしっかり悩んでいる学生さんらしく、
本当に知りたい内容を素直に聞いてくれていた印象があります。
そして、いつものように素直に飾らず答えていく彼女。
しかし、しばらくして、現場薬剤師に変化が見られました。
『自分の患者さん』についての話をした時の事です。
患者さん一人一人の顔を思い出して話していたのでしょう。
例を取り上げながら話す心のこもった言葉に、私には「あの人の事だな。」と、
その時の彼女と患者さんとのやり取りが思い出され、
学生さんもその空間に引き込まれているように見えました。
相手がどこまで理解してくれているのかを確認しながらも、
『自分の患者さん』がいてくれることのありがたみを、かみしめるように話している彼女。
席を外していた私が戻ってくると、学生さんが涙ぐんでいました。
きっと伝わったのでしょう。
彼女がどれだけ『自分の患者さん』を大切に想い、
そしてその方々に支えられているのかが。
彼女はその後、本来の自分を取り戻したように、
「私には、自分の患者さんと言える人がいる事が誇りです。」と胸を張って笑っていました。
『患者さんに対する想い』の強さが、彼女自身を取り戻させてくれたのです。
その場にいなくても、その人を思うだけで自分を取り戻せる。
とても大切な存在として受け止めていることが、強く伝わったひと時でした。
今日、彼女の想いに涙ぐまれていた学生さんも、
そんな『自分の患者さん』を持てるような薬剤師になれるように願っています。
もしも、一緒に働くことができるのであれば、
彼女の姿を見て、患者さんとのつながりの強さを感じて、
「自分も頑張ろう!!」と思い続けて輝いて欲しい。
私もまた、明日からまっすぐに、『自分の患者さん』と向き合っていきたいと思いました。
2012/04/08(日) 20:44
昨日は、堺店店舗見学会でした。
私の出席する講習会の日程と、当初予定していた見学会の日程が重なった為、
途中で見学会の日程を変更する結果となり、多くの学生さんにご迷惑をお掛けしました。
その影響で昨日の参加者は、堺店では初めての1名。
「1人で見学会だと緊張するだろう。どうしたらプレシャーを減らせるか?」
担当者と数日前から相談していましたが、幸いにも学生さんの方が、
「1人の方が質問がしやすいので」と言ってくれたので、本当に助かりました。
学生さんの抱える不安や、悩みのポイントを率直に聞くことができ、
逆に勉強させていただけたなと感謝しています。
多くの学生さんは、まず「病院か薬局か」で悩むようですね。
そして、「薬局は沢山あるけど、結局どこが違うのか?」と。
最初の就職先はとても大切だと思います。
ですから大いに迷って、悩んで、検討してください。
その為に助言させてもらうなら、
まずは自分の「大切にしているもの・譲れないもの」を見つけてください。
実務実習中、患者さんとの距離感が近くて楽しかった。
もしくは、調剤だけがやりたい。
検査値や病状はあらかじめ知っておきたい。
入院中だけでなく、入院後もその患者さんの事を応援していきたい。
売り上げを伸ばすことが目標だ。
などなど、自分が「楽しい!嬉しい!」と思った事。それが譲れないものです。
価値観の違う場所で働くのは辛いです。
一日の大半を、楽しみを感じられずに過ごすのですから苦痛でしょう。
ですが、ある程度の期間勤めなければ、業務に慣れる事に精一杯の状態で止まってしまい、
その先にある達成感や充実感を味わうことはできません。
楽しみを感じられなければ、居心地が悪くて転職を繰り返すことになる。
いつまでも、薬剤師として輝ける日が来ないのです。
私は、せっかく社会人としてデビューするなら、大いに輝いて欲しいと願っています。
ですから、今は色んな会社を実際に見て、
自分の肌で「この会社でなら輝けるか?」と大いに悩んで、
検討をして、自分自身が納得したうえで入社を希望してもらいたい。
今が一番大切な時期です。
視野を広く持ち、積極的に行動してください。
自分の道は、自分で切り開く。その先に達成感があるのだと思っています。
いつでも出来る事と、今しかできない事の重さは全く異なります。
学生の皆さんがこの時期を大切に過ごし、良い結果が得られることを祈っています。
そしてもしその中で、当社を希望してくださる学生さんがいらしたら、
それ以上に有難いことはないと思います。
その為に私たちは絶えず、
その方々が輝けるステージを、きちんと整えておく必要があると考え動いているのですから。
2012/03/05(月) 21:34
ご無沙汰しております。
今年のインフルエンザは出足が遅く、
今でも大変な事になっていますね。
そろそろ本格的に花粉が飛び始める時期だと言うのに・・・。
皆さん、マスクと手洗いうがいは欠かさずにお願いします。
ところで本日は、是非とも皆さんに聞いていただきたいご報告があります。
昨年から今月初旬にわたる約10ヶ月間、多忙な堺店業務の合間に取り組んできた
6年制薬剤師の為の、入社後教育カリキュラムのテキストが、
ついに出来上がりました。
専門会社にお願いして印刷・製本を手がけて頂いたので、仕上がりは完璧です。
そもそも、「4年制薬剤師と6年制薬剤師の違いはどこか?」から始まり、
「教育方法にも見直しが必要ではないか?」と考えて取り掛かったのですが、
何しろ、ゼロからの作成。
大変な困難が待ち受けていました。
私が「本を作りたい!」そう思った時、思い浮かんだのは迷いも無く、いつもの弟子です。
薬剤師としての能力も、会社理念に添った勤務態度も評価しています。
問題点はないかを常に意識し、もしあるならば相手が誰であっても討議し、
より良い方向へ持って行こうとする努力を惜しまない。
そして何より、彼女の強い責任感と、最後までやり遂げる忍耐力を知っていて、
他に適任者はいないと思ったのです。
しかし、「出来た冊子をどのように取り扱ってチェックするのか?」「どの程度まで関わるのか?」
という話し合いの段階から、意見が衝突。
お互いに遠慮なく向き合い、より良いものを作ろうとするが為、
このような討議が何度もありました。
普段から、私は「こんなことをやりたい。」
「このような機材があれば業務がはかどるのではないか?」といったアイデアを出す担当。
弟子はそれを、あたかも私自身が事細かく指示したかのように、
的確に汲み取って形にしてくれます。
今回のカリキュラム作成でも、いつものように、「全振り」部分が多く、申し訳ないと思いましたが、
持ち前の我慢強さと集中力で乗り切り、「この項目は別の項目に変えたほうがいいのでは?」と
随所にアイデアを出してくれました。
「私のできる範囲で負担を減らしてやらないと。」と考えた箇所もありましたが、
出来が悪いと遠慮なく全削除。
「私の考えた方が、現実的で形になっているでしょう。」と、彼女の構想が採用されました。
なんだかんだと討議しましたが、お互いが同じ目標に向かって妥協せずに進めた結果でしょう。
最初に思っていた以上の仕上がりになったと自負しています。
このテキストを手にした新人が、どのような薬剤師に成長するか、今から楽しみでなりません。
また、新人薬剤師のみならず、周りの先輩薬剤師たちにも是非目を通してもらいたいと
思っています。
2012/02/26(日) 13:56
ご挨拶が遅くなりましたが、新たな年が始まりました。
本年も宜しくお願い致します。
さて、堺店では1月6日から本格的な忙しさになり、
無理やり休みモードから現実に引き戻されましたが、
皆様は、元のリズムを取り戻されましたか?
歳を取ると、休み期間が長いほど、リズムの取り戻しに時間がかかる気がします。
でも、ミスは出来ません。
かかりつけの薬局が閉まっているからと、他院の処方箋を持ってきてくださる新患さんも多く、
在庫していない薬剤などの対応に追われます。
さらに、先生も代診で入られているようで、処方内容の問い合わせも増えるこの時期。
頭は既にフル回転です。
後は体のキレを取り戻すのみ。
「頑張れ自分!!」
そう言い聞かせて、駆け抜けています。
そのような忙しい日々の中でも、嬉しい出来事がありました。
入社2年目に堺店に配属になった事務方の社員が、
昨年内にスタッフに次のように話していたとのこと。
「木村さんたちの患者さんに対する対応を見ていると、本当に寄り添っているなって思うんです。
堺の患者さんの中には、この薬剤師さんから薬をもらいたいと
目指して来てくださる方もいてはるじゃないですか?
お目当ての薬剤師さんから薬を受け取った時の笑顔は本当に嬉しそうで。
それが薬の1つになっているんだなって思って。
私は薬剤師ではないので、直接そのようなことはできないですけど、
『目指す薬剤師さんがいる患者さんの顔を覚えて、来局された時には、
その薬剤師さんに少しでも早く伝えたい』
そう思って働けているので、今は去年より楽しいんです」
1年目には意識していなかった事を、堺に来て感じ取ってくれた。
私たちの姿を、純粋に評価してくれた結果だと感じました。
それから、今年もスタッフに対し、患者さんから心のこもった年賀状が届いていました。
それを見ていると、「私たちの想いは患者さんにもしっかり伝わっているんだ」と実感します。
私が現場に居続けたいと思うのは、そのような絆を感じられるからでしょうね。
それから、もう1つあります。
年末年始の忙しい時間帯。
相手がどう動くかを、互いに理解しているスタッフがいます。
「これやって!」
その一言で、動きが変わる。
そして、どれだけ社歴が少なかろうが、
「木村さん、それ違う。私がやるのでこっちをお願いします」
「今の対応おかしくないですか?」など、ちょっとしたズレを遠慮なく指摘してくる。
これは文句ではなく、意見。
常に同じ目線で問題を解消しようとしている相手だからこそ、
腹が立つどころか、背筋がピンと伸ばされる感じがする。
自分を取り戻すことができる、有難い存在だと感謝しています。
判断に困った時、聞いた答えがすっと胸に落ちる相手に出会うことは、
とても難しいと思います。
そして、いつもと違うタイミングや間違った道を進みかけた時に「違うでしょう!」と
全力で修正をかけてくれる人に出会えることも。
でも、そのような出会いがなければ、ここまでこられていないと思います。
今年は皆様に、このような貴重な方との大切な出会いがあることを願っています。
そして、唯一実在しない動物である辰が干支の今年。
思いがけないチャンスに、たくさん出会えることを願っています。
龍は昇ります。
実際昇るまでには至らなくても、常に前を向いて進むことを忘れない年にしていただきたい。
私もそのことを肝に銘じ、この1年を目標を持って走り続けたいと思っています。
最後に学生の方々、国家試験を控えて不安が出てくるこの時期ですが、
私たちもこのように踏ん張っていますので、一緒に頑張りましょう!!
大丈夫。自分たちの築いてきた土台は、思っている以上に強固にできていますよ。
2012/01/08(日) 12:35
とても寒い日々が続いています。
これからもっと寒くなるというのですから、朝起きることが嫌になりますね。
皆さんは、朝すっと布団から出られますか?
私にとって、この季節の起床は、とても難しい儀式です。
さて、本日は私にとっても大変誇らしい出来事をご紹介します。
度々このブログにも登場している我が弟子が、ついに永年勤続賞を受けました。
満10年誠実に勤続し、勤続成績が良好である者に対し会社が表彰するもので、
彼女自身が目標の1つに掲げていたものでした。
彼女には私用があった為、表彰式自体には参加できませんでしたが、
配属店の店長である私が、代役で賞を受け取る形となりました。
新入社員当時の店長でもあった私は、
「よく頑張ってきたなぁ」
と、まさしく親の様に嬉しく、しみじみしました。
それを印象付けるかのように、今回の表彰を前に、「すごい!」と思う出来事がありました。
先月患者さんに、「この日には居ててな」と言われていた彼女。
理由は当日になって分かったのですが、
その患者さんが手術を必要とするか否かの結果が出る日だったのです。
予定通り来局されましたが、その時の様子が「いつになく不安そうだった」と
ひどく気にしていた我が弟子。
後日、他院の処方せんを持って来局された時には、
「来年手術という話だったのに、年内に変わった」と。
「今回は出てこられへんかも知れへんな」と
冗談交じりに話す患者さんでしたが、店を出られてから、
「前回手術されてからの経過が良かったので、
さすがにショックみたいです。お手紙を書きます。」そう言って、
「入院前に届くように」と真剣に応援メッセージを書き、手紙の形で投函していました。
その想いが通じたのか?
入院当日、別の用事があり病院内を訪ねた私達でしたが、
彼女が真っ先に見かけた姿は、
まさしくその患者さん。「この広い院内で、こんなに都合よく会うものか?」と
思うくらいの速さで再会を果たした彼女は、
笑顔で声を掛け、その場で患者さんと雑談を楽しみだしました。
あれ程までに不安な表情をしていた患者さんが、嬉しそうに笑い、
「頑張るわな!」と力強く手を振る姿を見て、「すごい治療をしているな」と、
感動しました。
このような形で10年の間に、何人の人を治療してきたのでしょう。
医術や薬以外でも、治療に関わることは可能なんだと再認識した瞬間でした。
来年4月に入社される方々にも、このような経験をたくさんしてもらいたいと願います。
2011/12/18(日) 12:00
この時期になっても昼間は暑いくらいですね。
ですが、朝晩はひんやり。
基礎代謝が落ちている私には辛い季節です。
皆さんは、今話題の寒暖差アレルギーではないでしょうか?
マスクや足を温める事が有効だそうですよ。
さて今日は皆さんに、嬉しくて、心が温かくなったお話をしたいと思います。
いつも堺店をご利用してくださる男の子がいます。
どうも気が合うようで、私はその子が来てくれると
忙しい時間の中でも、気持ちが楽しくなりますし、
男の子も嬉しそうにハイタッチをして帰ってくれます。
つい先日、調剤室の直ぐ近くの椅子に座って、じーっと業務を見ていました。
そして、薬を渡しに行ったところ、いつになく恥ずかしそうな様子。
するとお母さんから、「先生に聞いてみたら?」と促しの言葉が。
『薬作るの、難しい?』
「お薬を作るのも難しいけど、お薬をお渡しする時にお話しする方がもっと難しいよ。」
私がそう答えると、
お母さんが、「消防士か、薬剤師になりたいと言うんです。格好いいからって」
私たちは知らない内に、その子に将来の夢を抱かせるほど、何かを感じてもらっていたんです。
こんなにも小さなお子さんが「格好いい!」「同じ仕事をしたい!」そう思ってくれている。
きっと、私たちはその子の前で輝いているんでしょう。
いつもと同じ仕事を漫然とこなすのではなく、
瞳に輝き(プライド)を持って向き合っているのでしょう。
子供は物事を素直に捉えます。
時にそれは怖いくらいに。
それなのに、憧れという形で、自分の将来に重ねてくれている。
本当に嬉しくて、「疲れた瞳などは見せられない。」と、強く心が動いた出来事でした。
2011/11/05(土) 22:22
急に朝晩の冷え込みを感じるようになりましたが、
皆様、お風邪などはひかれていないでしょうか?
最近の私は、2012年度新卒内定者との契約書類の確認に加え、
2013年度の新卒者採用の活動も始まっており、とても忙しい日々を過ごしています。
来年入社予定の方々とのやり取りでは、
「やはりこの人たちと縁があってよかった」と思う、嬉しい出来事がいっぱいです。
初めての6年制薬剤師入社とあって、迎え入れるこちら側にも緊張感がありましたが、
会社説明会・店舗見学会参加を経ての書類選考・個別面接で人柄も
十分に感じられている状態にある中、
是非ともこの人と一緒に働きたいという方に内定を通知しました。
その方々が少しでも不安を感じず、残りの学生生活を充実して過ごして欲しいと
何度か連絡もさせて頂きました。
学生さんは忙しいので、それらに対する反応を期待しての事ではなかったのですが、
多忙の中、手書きの残暑見舞いを送ってくれたり、
内定者懇親会 参加有無確認通知の通信欄に、
心のこもった一筆を加えてくれているのを見ると、
「自分の目に狂いはないな」と自信を持ち、この上ない幸せを感じます。
また、つい先日、相変わらずまっすぐな奴だと自店のスタッフに感心しました。
毎月1度受診される患者さんの中で、
必ず次回診察日を申し出てくださる方がいらっしゃいます。
当然のように次回受診日をカレンダーに書き込み、その日が近づくと嬉しそうに待っています。
月に1度しか会えないわけですから、病態も気になるし、
日常会話も楽しみたいしと言うところでしょう。
その方がある理由で8月に来局されませんでした。
彼女は「体調が優れないようだったから入院でも?」と病院の中を見に行ったり、
電話で連絡を取ろうと頑張っていました。
3週間程経っても、どうにも連絡が取れずに落ち込んでいましたが、
先月思いがけずに来局されました。
「事情があって故郷に戻っており、薬も切れたので飲んでいなかった。
あんたが心配してるんじゃないかと気になってたんだけど・・・。
薬を切らしていたから今度は自分が入院になるかも知れない」
「この日まできちんと薬を飲んで、入院せずにあんたの顔を見に来るからな」と
お話になっていた日が先日やってきたのです。
月初めから落ち着きのない様子のスタッフでしたが、
当日になって「いつもなら11時半くらいから12時までに来られるのに来られない」と、
不安な様子を見せ始めました。
「入院になったのかな?食事終わったら病院に行ってきていいですか?」
そう話していた彼女が、食事休憩から戻る直前の14時過ぎ、
控え室に内線がなりました。
「あの患者さんが来られたのかな?」と、
一気に期待を持った彼女の予感が的中!!大喜びで店舗に降りて行きました。
「薬をきっちり飲んだら、入院せずに済んだ。あんたの顔を見たらホッとするし、
これからもきちんと飲んで、顔を見に来るわな」そういって次回診察日を告げ、
「次回は何時くらいに来るから」と、予約時間まで教えて下さったとの事。
今回は入院するか否かの検査の為、受診時刻がずれていたんだそうです。
何ともお騒がせなスタッフだと思いましたが、
そこまで患者さんの事を必死に追える薬剤師は、そういないだろうと嬉しく思いました。
店舗説明会で「患者さんに寄り添えないなら、初めから採用試験には来なくてもいい」と言った
彼女に共感して当社の採用試験を受け、その人自身の持つ人柄により、
来年度から一緒に働けるという縁があった人もいます。
このようなスタッフを見て、同じように患者さんを真剣に追える
薬剤師が一人でも多く育ってくれる事を願いながら、来月の内定者懇親会を楽しみにしている。
それが、今の私です。
多忙の中でも、濁りなく輝く光の道が見える。
だからこそ、頑張れるのでしょう。
2011/10/16(日) 12:05
残暑厳しい日々ですが、皆様どのように過ごされていますか?
今日は、調剤薬局薬剤師の真の姿は何かと感じたことをお話したいと思います。
先日は盆休みの影響で、各医療機関が閉まっている状況が多く見られましたね。
堺店は労災病院が休まずに患者さんを受け入れられていた為、
通常通りの営業をしていました。
そんなある日の閉店間際、私が普段からとても気にしている患者さんからお電話がありました。
「盆休み前に受診した処方箋が手元にあるが、しんどくて薬をもらいに行けなかった。
明日で処方箋の有効期限(処方せんが発行された日を含めて4日以内)を過ぎてしまう。
そちらにいけそうも無いけれど、どうしたらいいのか・・・。」と、とても不安そうな声でした。
「大丈夫ですよ。明日朝までの薬が手元にあるのなら、明日の朝一番にご自宅に伺います。
薬をご用意して、ご自宅にお持ちしますから!今回は私に任せて、安心してください。」
次の朝、約束どおりご自宅へ。そこには娘さんの姿がありました。
とても困惑した表情で、「昨晩から急に目が見えなくなってしまったから来るように
言われてきたけれど、病院に行こうとしないんです。
薬剤師さんから説明してもらえると助かるんですが」とのこと。
了解を得て室内に入ると、背中を丸め椅子にぽつんと座っているご本人がいらっしゃいました。
聞くと、「急に目が見えなくなってとても不安になり、何とか椅子までたどり着いたが、
そこから動けず不安なまま一夜を過ごしたと。どうしたらいいか、分からんようになった。」
と涙を流されました。
とりあえず原因がわからなければ不安が解消できない。
「お盆でもあいている病院があるので、そこに早急に行くように。
薬はこちらできちんと用意しておきます。」
その言葉で、娘さんに連れられ病院に受診してくださりました。
入院せずに済めば娘さんが薬を取りに来られるとのことでしたが、
その日はとうとう来局されず。翌日娘さんがこれらたのでお話を伺うと、
「低血糖でそのまま入院となりました。
薬剤師さんの説明のおかげで病院に行く気になってくれたんです。有難うございました。」
最近は薬を渡した後のことを気にしない薬剤師が多いように感じます。
でも、それは無責任なのではないでしょうか?
以前もしばらく来局されない期間があった時、
堺店の1スタッフと「最近来られませんね」と話していました。
その時も入院していたとのこと。
他の方がこられなかった時も、同じスタッフと「珍しくないですか?入院とか?」と話し、
電話したところ腸閉塞で入院していたと言うことがありました。
次はいつ来られるのか。この薬でよくなってくれるのか?
手術を受けると言っていたが問題ないか?
それを考えるのが真の姿でしょう。
先のスタッフは手術の前に、暑中見舞いという形で応援の葉書を送りました。
しばらくして、家族さんからお電話がありました。
「いつもお世話になっているのに、こんなにも気にしていただいて。
薬局から声援を送っていますからと書いていて下さったので、
入院中も、手術中もずっと持ってお守りにしていました。」
ご本人も替わって電話口に出られ、感謝の言葉と「頑張って体力を戻しますから」
と前向きな言葉を口にされたそうです。
薬を取りに来るついでに「有難う」を言われることはあっても、無事に退院したからと
わざわざお電話を頂けることなど滅多にありません。
それはこちらの本気の想いが、相手に伝わったからだと本当に嬉しく思いました。
このような薬剤師が、これからも胸を張って輝いていられる薬局を維持したいと思いました。
そして、私自身もこの想いをしっかりと胸に抱き、
患者さん一人一人と向き合わなければいけないと、改めて強く思いました。
2011/08/20(土) 21:58
本格的な熱帯夜が続きますが、皆さん水分はしっかりと摂ってくださっていますか?
今日は、堺店をご利用下さっている患者さんとのつながりについて話したいと思います。
業務に追われると、ついつい置いていってしまいそうな、「患者さんを追う気持ち」。
私には、その気持ちを忘れかけた頃に、いつも思い出させてくれる方がいます。
その方は最初、ある病院の薬のみを当店でお渡ししていた方でした。
ご高齢であることと、毎回ご利用くださる方という事がきっかけで何だか気に掛かるようになり、
その日の調子をお伺いしたり、副作用が出ていないかの確認をしたりして、コミュニケーションが取れるようになっていました。
その方がある日、他の病院の診療科にかかられ、処方せんを持ってこられました。
「どうしたんだろう?」
とても気になり、お話を伺って副作用の説明もさせてもらいました。
そしてその後、しばらくお顔を見なくなりました。
「どうなさったんだろう。」
しばらくはその気持ちが一杯で、薬局のドアが開くたびに視線が走ります。
それ程思っている方であっても、来られない日が経つにつれ、
ついついその想いが薄らいでいきます。
そんな時です。
半年近い月日が流れたある日、代理の方が3つ目の病院の処方せんを持って来られました。
3つ目の病院は、堺店とは遠く位置しており、本来なら処方箋の持ち込みは見られない病院です。
お伺いすると、「公園で転倒したため、入院していて本人が来ることが出来ないけれど、ここでお薬をもらえますか?」とおっしゃるのです。
「もちろん対応させてもらいます!」と処方せんを受け、その後もずっと代理の方が処方せんを持ってきてくださるようになりました。
そして、その方の処方せんをお受けするたびに、「ご本人はどうなさっているんだろう?」「体調の方はもう大丈夫なんだろうか?」
色んな気持ちがわいてきます。
そして最近、これまた堺店とは遠く離れた4つ目の医療機関の処方箋を家族さんが持ってこられました。
どんどん気持ちが近づいていきます。まるで家族を思うように気になるのです。
自分の患者さんを持つということ。患者さんを追うということは、
難しい質問を受けた時などに逃げられない怖さもありますが、
これほど薬剤師として嬉しいことはありません。
自分がお渡しした薬でどのように良くなるか。副作用は出てはいないかを常に気にする。
もし、次にこのような訴えがあったら、こういう対処法があると教えてあげよう。
この薬の方が合うかもとアドバイスできないかと考え、
症状にあった薬の処方を組み立ててみる。
「次はいつ来られるのか?」「薬に変更はないか?」
常にそのような気持ちを持ってお迎えすることが、薬剤師には必要なのだと思います。
今回の方は異なる4つの医療機関からの処方せんを、全て当店に持ってきてくださっています。
しかも、そのうち2つは遠方の医療機関で、取りに来られるのはいつも家族の方。
それまでして処方せんを預けていただけるということは、私たちを信頼して下さっている。
もしくは、私どもの想いが伝わっているからなのではないかと感じます。
その方のおかげで、私は薬剤師の本質を忘れずにいられるのだと思っています。
2011/07/29(金) 07:30
ご無沙汰しております。
ここの所、急に暑くなりましたね。
室内での熱中症が話題に上がっています。
喉が渇きを感じるその前に!水分補給をお願いします。
さて、本当でしたら先月、店のスタッフが患者さんから頂いた何物にも替えがたい
感動の贈り物すぐさまお伝えしたかったのですが、
採用試験のことなどが重なり、一月近く遅れての報告になってしまいました。
あれは、6月初めの頃です。
医療人として、自分のいる意味がわからなくなってきたと悩んでいるスタッフがいました。
彼女は単に薬を渡すだけではなく、自分が患者さんに寄り添うことで、
治療に専念する為に不安を取り除き、治療と戦う為の目標を作ろうと懸命に考える人で、
話をしづらい診療科の方の心のケアをしたいからと、病態や薬の知識はもちろん、
コミュニケーションや心理学の勉強も行い、
カウンセリングを行うかのように患者さんと向き合います。
「何だか表情が優れなかった。」「何かもっと話したそうな顔をしていた。」
そういう方には電話をかけ、「どうかなさいましたか?少し気になったものですから」
そうやって自宅で一人悩んでいる人の心に触れてきました。
そして電話の後、その患者さんが来局されたと知ると、すぐに声をかけに行きます。
すると、患者さんの顔が一気に明るくなるんです。
きっと、「電話の後も心配してくれてたんだ」と、嬉しく思ってくれているのでしょう。
私からすると、他の業務の多忙さに流されて、
患者さんとしっかり向き合うことを忘れかけていたくらいなのに、
彼女はそれだけしていても、自分がきちんと向き合えていないのではないかと悩むんです。
どうしてこんなにも不安に思うのかと、どうしたら感じてもらえるのかと思っていました。
そんな彼女が、ある日の朝一番に「いいもの見せてあげますよ」と、笑顔で近づいてきました。
手渡されたのは、彼女が患者さんから頂いた直筆のお手紙でした。
そこには、「先生の言葉を聞くにつれ、胸のつかえがすっーと取れて涙を流してしまい、
驚かれたでしょう?でも先生に言われたようにやってみたら、
家族の関係も自然と元のようになり、今となっては、
あの時どうしてあんなにも苦しんでいたんだろうと思うほどになりました」
そのような内容が書かれていました。
それはまさに私たち薬剤師が、治療の一部に深く関われているという、何よりの証でした。
どうしたら自信を持ってくれるかと心配していましたが、彼女は患者さんから直接、
その評価をいただいたのです。
一文字一文字に心がこもった、とても温かいお手紙でした。
私もこの手紙がほしい!!本当にそう思う内容でした。
「師匠の背中を追って頑張ってきた私が患者さんに認められたんだから、
師匠が認められたのも同じですよ。ただ、師匠を超えたので、
これからは私のことを自分の弟子であると公認してください。」
胸を張って笑うその姿を見て、
「私も負けていられない。言い訳をせずにもっと患者さんに向き合おう。」
そう思って、今は自分なりに処方解析をしては弟子の考えを聞き、
全スタッフで共有しようとファイルに落としています。
こんな風に、自分を患者自身に置き換える薬剤師。
患者さん自らが目指してきてくださるような薬剤師がもっとたくさん育つことを願うばかりです。
2011/07/02(土) 21:47